2024年08月25日

稲刈りの終わりと二期作の状況〜♪

 7月中旬から始まった稲刈りですが、ようやく終わることができました。といっても例年よりかなり早く終わることができました。

 まさかの23日に自社の稲刈りが終わるとは思ってもいませんでした。まだまだ委託の稲刈りはありますが、自社の稲刈りがこんなに早く終わるのは過去にないです。というのも7月の稲刈りが始まった頃は若干雨があったりしていましたが、その後は一か月間まともに雨が降った日は1日しかなく、ほとんど休みなく稲刈りが出来た為にこのような結果となりました。

 順調に稲刈りが出来たことはとても良かったのですが、雨が少なく高温の日々が続いてしまった結果といえば・・・・。あまり良いことばかりではなかったのです

 今年の稲刈り前は例年並みかそれ以上の結果になるかもしれないと前回書かせていただきましたが、さすがに晴れ過ぎで暑すぎでした💦

 人間が熱すぎると夏バテするように、お米も暑すぎるとバテたり成長が著しく衰えます。出穂してから穂が大きくなっていく過程で一番良いのが昼間と夜の寒暖差があることです。昼間に成長した穂が夜涼しくなった時に休むことでゆっくり成長でき、粒が大きくなります。逆に寒暖差がなく、昼も夜も変わらないような暑さだと休まることもなく熟れようとするので、粒は大きくなれずに白くなったり割れたりすることもあります。これは最近よく言われている高温障害というものです。温暖化の影響で異常気象になりこのような現象が現れてきてます。

 粒が大きくならなければ収量が減ります。白いお米や割れたお米が増えればそれを除去するためにさらに収量が減ります。当社の今年は極早生品種の「南国育ち」「よさ恋美人」は春先の霜の影響があったのか収量は例年に比べてかなり少なかったですさらに早く植えて霜の影響があった「ミルキークイーン」「コシヒカリ」も若干よくなかったです。しかし霜の影響がない時期に植えていた「コシヒカリ」は例年並みの収量でした。しかし出穂後に雨が降らずに高温に常にさらされた遅い刈り取りの「コシヒカリ」「ミルキークイーン」はかなりの減収となりました。

 平均的には「コシヒカリ」例年並みでしたがその他は例年以下の収量となり、予想に反した悲しい結果となりました・・・。
 唯一の救いは、今年は米価が上がり出荷価格が上がったことです。といっても当社としましては今のところ値段は据え置きでいかせてもらってますのでそこまで大きく状況は変わってませんが(笑)

 肥料代、燃料代、機械代が上がっている中、米価が上がらなければ農家は経営できません。そんな農家が増えれば、唯一日本で自給できる作物のお米が生産できなくなり、さらに大変な事態になっていくと思います。世界的な食糧不足は今まさに起こっています。消費者の皆様はできるだけ安いものを買いたいとは思いますが、作る人がいなくなれば自分も食べれなくなるという危機感を持っていただいて、農家が経営できる値段で買っていただけたら世の中うまく回るのかなと思っています。



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 7月下旬に植えた二期作のもち米はかなり順調に成長してます。これも雨が全く降らず晴れ間が多かったおかげなんですが、今来ている台風の来かたによってはどのような影響が出るかもわからずハラハラドキドキという感じです。まあ今のところ台風が来てもそこまでの影響は出ないと思うのですが全く被害がないわけではないので少し気にはなってます。



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 この先順調にいけば11月頃に収穫となります。それまでは順調にに育ってもらいたいものです。


 今年は年始から言われている米不足で当社も夏前に備蓄が尽きました(売れすぎで)。今年の新米の時期からそれはさらに顕著で今もものすごい勢いで売れていってます。

 当社としましても契約の取引先の販売量を卸した上で、できるだけ備蓄はしているのですが、今の売れ行きからすると来年の夏まで持つ気がしていません💦個人販売の皆様の確保だけはしていきたいとは思いますが地元の量販店などは春にも厳しい状況になるかもしれません。

 うれしい悲鳴ですが、消費者の皆様にはご迷惑をおかけするかもしれませんのでご了承ください。

 取り合えず台風前に当社の稲刈りが終わったことは一安心ではありますが、これからは除草管理、圃場の荒おこし、ハウスでの野菜収穫、そして今一番大変な精米&配送に追われる日々になります・・・。まだまだゆっくりできないですが頑張っていきたいと思います。

 今年も新米を食べた方皆様から「美味しかった」とのお言葉を頂いて大変うれしく思いました。今年は収量はいまいちな面もありましたが、品質的には去年より良い圃場が多かったので良かったですし、消費者の皆様からの反応が一番の励みになります。もっと値段上げたら?とかいうお声もありますが、今の所は現状の値段を維持してより多くの皆様に楽しんでもらいたいなと思っています。

 今年も消毒を行わない除草剤一回のみの減農薬栽培で栽培出来ました。これからの気候の変化でどこまで頑張っていけるかは分かりませんが、できるだけ安心安全で美味しいお米を提供できるように頑張って行きたいと思う今日この頃です・・・・・・。
posted by たっちゃん at 22:12 | 高知 ☀ | Comment(0) | お米ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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